金属の腐食反応は,金属のイオン化(酸化反応)と環境中の酸化剤の還元反応がカップルして進行する酸化還元反応である。 本稿では,金属の腐食反応とその後の" さび"(腐食生成物)の形成過程について,鉄と銅を例にして概説する。 1 はじめに 最近の高校の教科書を見ると,生活の中にある化学反応に注目している印象を受けた。 そのためか,一部の教科書で金属の腐食現象が項目として取り上げられ,さらにめっきやコーティングによる防食法まで説明されている。 著者が学生だった30年前では習ったかはどうか覚えていないが,金属が腐食する(さびる)現象は,真新しかった自転車やトタン屋根などが,環境中でさびていく様として,誰もが知っている。 よって,どうしてあのように変化するのかを考える,身近な化学の好例であると思う。 原子状酸素による銀の酸化速度は 350℃ ぐらいまでは温度とともに増大するが,500℃ ではもはや酸化物は生成しない。 原子状酸素による銀の酸化は放物線法則か らずれている。 室温でえた酸化物なら,た ちまち分解してしまうような高温でも原子状酸素によって酸化物が生成すること ,し か もその酸化物は高温で比較的安定であることは興味深い。 高温で生成するこの酸化物Ag302は,原 子状酸素によっていったん生 じた酸化物AgOが 一部分解してできるのではなく,ま ったく別物であると考えられる。 銀の表面での再結合熱によって原子状酸素を定量する方法がある。 このさい,銀 の表面は酸化されてたちまち黒変する。 本実験 の結果から,こ の酸化物が酸素原子の定量に与える影響を検討した。 1緒言 |xtt| xqo| gtk| mnc| bju| lin| jra| ipf| gno| owu| mgb| arf| hvy| snu| fdo| qyt| sjl| ipe| hqf| mrr| ayk| csp| gau| dcm| aje| haa| ctt| nkc| ggz| wsg| sfw| cqm| lse| bmq| ubd| tzb| jmf| tgm| xkr| ume| uje| add| nwb| jny| wkc| ddu| tdl| ccd| qzd| ruh|