訓点 漢文
(同書158ページ) ( )の字は訓読では読まない「置き字」です。 平安朝の博士家の点は、「置き字」が多いのが特徴です。 日本語として必要ない字は、すべて「置き字」にしていたからです。 これに対して、江戸時代初期に朱子学の立場から批判が出ました。 『論語』などは「聖人の言葉だから、全ての字を読むべきだ」というのです。 そして、江戸時代の新しい訓読ではできるだけ「置き字」が減らされるようになりました。 もう一つの特徴は、「曰」を「のとうばく」と読んでいることです。 こうした博士家点特有の「読み癖(読み慣わし)」は、いろいろあります。 中田博士の前掲書(162ページ)から、「読み癖」の例を紹介します。 (原文)察其所安(為政篇)
漢文訓点資料は,文字,音韻,語彙,語法などの面で,日本語史研究の資料として活用されてきた。訓点資料は歴史的・文化財的・教学的価値の高いものが多く,原本調査の難しいものが多い。
訓点 (くんてん) 漢文を日本語の文章構造に従ってよみ下すために, 原文 の 行間 や字間につける文字や符号。 返点(かえりてん)すなわち,レ(かりがね),一・二・三・四,上・中・下,甲・乙・丙などの符号,およびヲコト点,朱引(しゆびき)などをもちいて,漢字の 音読 ・訓読の区別, 字音 ・訓・よむ 順序 ・句の切り方などを示すもの。 傍に 片仮名 を併用することが多い。 奈良時代に訓点はすでに行われたと推測されるが,奈良時代末に訓注を 万葉仮名 でつけた例が 正倉院文書 にある。 年代の明らかな 最古 の例は〈成実論(じようじつろん)天長5年点〉で,それ以前のものと推測される〈唐写阿毗達磨(あびだつま)雑集論古点〉〈央掘魔羅経古点〉〈西大寺本金光明最勝王経古点〉などがある。
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