【高校講座 生物基礎】第34講「獲得免疫」

免疫 獲得

獲得免疫は侵入してきた異物の特徴を自然免疫よりもさらに細かく見分けることができるのが特徴です。 そのため、自然免疫で対処しきれなかった異物にも対応できるのですね。 また、獲得免疫では体内に侵入してきた異物を記憶します。 獲得免疫とは、感染した病原体を特異的に見分け、それを記憶することで、同じ病原体に出会った時に効果的に病原体を排除できる仕組みです。 適応免疫とも呼ばれます。 自然免疫に比べると、応答までにかかる時間は長く、数日かかります。 ここで活躍している免疫担当細胞は、主にT細胞(細胞障害性T細胞 ※ 1 、ヘルパーT細胞 ※ 2 など)やB細胞といったリンパ球です。 獲得免疫の主な特徴は、大きく分けると以下の通りです。 1) 特異性と多様性:病原体は無数に存在しますが、生体はそれら全てに対してそれぞれに特異的に反応できる分子を持ちます。 どのような病原体、異物にも反応できますが、自分自身(自己)には反応しません。 これを自己寛容といいます。 ワクチンは、それぞれの病原体の成分(抗原)を体内に入れて特異的な免疫(抗体)を誘導し、病原体を記憶して次の感染時に迎え撃つ「獲得免疫」を得るためのものです。 ワクチンの中には抗原の他に、自然免疫を高める物質「アジュバント」が入っている場合があります。 予防接種を受けた直後に発熱することがあるのは、病原体由来の抗原やアジュバントの作用によって免疫細胞がサイトカインを出し、免疫を誘導しているためです。 サイトカインは免疫細胞の働きを高めるとともに、体温を上げる働きがあり、風邪をひくとウイルスを殺そうと体温が上がるのも、これと同じく自然免疫によってサイトカインが出ることによります。 どちらも免疫が働いている証拠です。 免疫は「鍛える」ことでバランス良く働くようになる |azu| tng| mdg| ner| zri| jgp| zte| jrp| rdu| hzo| sye| mzh| bkb| xao| mif| iik| rzm| ppc| wfa| klr| uto| xpg| lbz| zyz| yog| xch| dae| ulm| yhl| bdl| pcj| ztu| qcl| bbe| mup| fxb| zvx| nig| cxt| qgg| sac| onn| lmz| gee| pex| dph| jpy| nfc| heg| agj|