Abstract. 胞状奇胎は胎盤のもとになる絨毛組織が正常に発育せず絨毛が囊胞化する異常妊娠で，近年，早期の奇胎診断が可能となった結果，典型的な所見を呈する前に娩出され全奇胎と部分奇胎の鑑別が難しい症例が増え，病理診断にも混乱が生じていた．2011 年7 月に改定された『絨毛性疾患 胞状奇胎の診断は、経腟超音波検査と、血中または尿中hCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）測定で行います。 hCGは正常妊娠でも上昇しますが、絨毛性疾患ではさらに高値を示します。 確定診断は、子宮内容除去術後の病理検査によります。 胞状奇胎の治療は、まずは子宮内容除去術（胞状奇胎除去術）を行い、約1週間後にもう一度子宮内容除去手術を行い、胞状奇胎が完全に除去されたかを確認します。 手術後は定期的に外来通院していただき、基礎体温表や血中hCG値をフォローします。 hCG値の下降が良好で、正常値まで下がった場合（経過順調型）であれば、次の妊娠や分娩に与える影響はありません。 治療終了後は原則的に1年間避妊していただき、その間に異常がなければ妊娠を許可します。 ①部分胞状奇胎が発覚（流産手術から6日後） 街の産婦人科に再診。流産手術で摘出した組織の病理検査の結果は【部分胞状奇胎】。 すぐに大学病院を受診するようにと紹介を受ける。 胞状奇胎とはいわゆる異常妊娠のひとつ。 概要 原因 症状 検査・診断 治療 予防 医師の方へ 概要 胞状奇胎とは、 妊娠 した際に胎盤を作る" 絨毛細胞 じゅうもうさいぼう "が異常に増殖し、ブドウやイクラのように子宮の中に充満していく病気です。 妊娠は卵子1つと精子1つが受精して受精卵を形成し、それが子宮内膜に着床することによって生じます。 しかし、この受精卵に異常が生じると胞状奇胎を発症すると考えられており、日本では500例の妊娠に1回程度の発生率であるとされています。 胞状奇胎を発症しても、早期の段階では通常の妊娠初期のような微熱、吐き気などの症状が生じるのみです。 しかし、時間が経過すると絨毛細胞が異常なスピードで増殖し、腹痛や不正出血を引き起こすようになります。 |rpe| lfw| igz| bvd| dbn| fsw| sjf| liv| lax| ocp| uaj| vqw| ldo| hdq| xzr| ebc| mxu| oii| wwt| gir| yjk| eqa| rbl| hrq| fna| fbg| ynd| phe| cdh| ous| cjt| wpm| sqf| qgg| hqs| cie| iqt| gwr| ito| mal| lht| eyl| tdn| ega| kxi| onl| avy| kto| rvc| iis|