甲府 印伝
甲府市/印伝 更新日:2023年1月26日 ツイートする 印伝 印伝(いんでん)の名前の由来は、印度伝来によるといわれています。 鹿の革を松脂でいぶし、漆で紋様を染め出したもので、かつては武士用具のすね当てやよろい兜にも使われていました。 現在では、独特な手法を用い、財布、バッグ、ベルトなどに使われています。 印伝の工場を見学してきました 鹿革をいぶす「燻(ふ)すべ」。 革が褐色になるまで、何度もくり返すんだそう。 革の模様がムラにならないよう、職人が様子を見ながら、上にあるドラムを回転させます。 古くから伝えられる「燻すべ技法」で柄づけされた革。 煙と松脂でこんなふうに柄ができるんですね! 鹿革を染色して型に合わせて裁断します。 手彫りした和紙の型紙に漆を刷り込んでいきます。
印傳博物館では甲州に400年以上伝わる鹿革工芸・漆工芸の印傳作品を中心に、関連する道具や絵画・書物等の資料約150点を収蔵しています。 1582年に創業した印伝の老舗・印傳屋が、日本の革工芸文化の普及や、後世の技術の研究に資することを目的とし運営しています。
甲州印伝 (こうしゅういんでん)は、山梨県甲府市で作られている革製品の工芸品です。 甲州印伝の特徴は鹿革を用いて、漆で模様を付けることです。 この技法を使って鞄や財布、小物入れ等様々な製品が作られています。 戦国時代には武具にも利用されていました。 革が柔らかく軽く長く使い込むに従って光沢が増し、漆を使うことにより丈夫で長持ちします。 甲州印伝は模様の美しさも魅力の一つです。 小桜、菖蒲、とんぼ等が描かれることが多く、自然や四季の美しさを彩ったデザイン性の高さも人気の理由と言えます。 熟練の職人技巧が活かされ、藁の煙や松脂(まつやに)で燻(いぶ)して独特の色に着色していく日本で唯一の革工芸品になります。 また、一色毎に型紙を変えながら着色する技巧も色鮮やかです。
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